シム瀬人二人目(子モクバと二人暮し)は一人目に比べると聖人のようにまともでした。しかしうっかり大人一人+子供一人にしてしまったため、生活は結構苦しかったです。瀬人を働きに出したら両者ともに気分パラメータが酷いことになったので(主にご飯作る人がいなくて食事に餓えるのと大人と子供の生活時間帯が被らなくて会話に餓えるので)、早々に瀬人は仕事をやめ主夫になりました。収入源は成績のいい子供にどこかのおじいさんがくれるお小遣いです。慎ましく生活してました。
そんな瀬人たちのお隣さんに、闇遊戯と表遊戯が住んでました。表は諸般の事情により子供扱いなので、結局こっちも大人一人と子供一人のギリギリ生活です。しかも更に酷いことに表ちゃんが寝汚かったために学校をサボる日が多く(これもシムの性格)、当然成績も悪かったので闇君は働かざるを得ませんでした。ご飯作る人がいない? デリバリーのピザがあるだろ。
デリバリーは高いんですが闇君の勤め先が軍隊で結構高収入だったため金銭的には余裕がありました。しかし精神的にはカツカツです。
そんな二家はお隣さんという立地もあって、何となく知り合い何となく家族ぐるみのお付き合いを始めました。
何となく知り合った様子。ぶっちゃけると、家が近いため頻繁に見かける瀬人を会話に餓えてた闇君が捕まえて話し込んだのが切っ掛けです。
見ての通り最初は振られましたが、
次第にこんな露骨にヤル気満々な部屋で抱き締めても何も言わなくなり・・・それはそうとゴミ箱が溢れかえってますが、闇君も表ちゃんも揃って部屋が汚れてても気にしないシムでした。
で、それはそうと、
地道な闇君の努力が実ったのか、
二人の間にピンクハートが点灯し、
更にこういうことにもなりました。そして恋愛事情と同居したら暮らしが楽になるという現実的事情により、程なく二人はゴールイン。
闇君による求婚。跪いて愛を乞う辺り何ともアメリカ的です。
指輪を取り出し、
目出度く瀬人が受け取ってくれたのでプロポーズは成功です。その後自宅にて簡単な挙式を。
挙式費用は1000シムリオン取られました。ただでさえこれからものいりだというのに、このゲーム鬼です。
ともかく瀬人たちが闇君たちの家に引越し、暮らしは飛躍的に向上しました。
ご飯がデリバリーじゃないよ! しかも美味しいよ!
家が広いよ! 娯楽用品があるよ!
二家ともに、新一家となって思うところはあったかと思われます。思うところ・・・因みに瀬人とモクバは綺麗好きだったため越してきた当日は大掃除大会でした。
見たら解りますがモクバが片付け出すまでこの部屋汚部屋でした。
それから瀬人が殺風景なのを嫌がったので食卓に花を飾ることになりました。今までこの家の植物といえばプロポーズした部屋にあった白い花くらいでしたが、庭にも花を植えたり、随分明るい感じに。
家が綺麗なら瀬人はご機嫌です。ご機嫌でご飯作って皆が揃うまで食卓で待っててくれます。
こうして巧くいくかと思われた新一家ですが、しかしそこに悲劇が襲い掛かります。
瀬人が何やら咳をし出し、
謎の病に倒れたのです。これ本当に謎の病でプレイヤーも大人しく寝かせておくくらいしかどうしようもないんですが、シム人たちも右往左往する他ありません。瀬人は暫く寝込んだあと、ふと起き上がりベッドを出て数歩歩きばたりと倒れ、
そのまま起き上がりませんでした。
しかも伝染病だったのか遺伝的な何かだったのか、直後にモクバまで倒れてしまいます。モクバは咳をしたかと思うと寝込みすらせず一瞬のできごとでした。
死神がやってきたので連れて行かないでくれと嘆願するも聞き届けられず、家は再び最初の状態、闇君と表ちゃんの二人暮しになってしまいます。
おまけに翌日以降闇君は鬱だ気分じゃないを連発して仕事にも行かず何もせず無気力症候群化します。何かするといえば骨壷の前で泣くのみです。
闇君は連続欠勤で軍から除隊され、家にいるものの何もしないので勿論料理もせず、二人はデリバリー生活に逆戻りです。瀬人たちがいた間に自炊+成績優秀のお小遣いで貯金が溜まっていたので金銭的な問題はありませんが、やはり精神的にキツイです。溜まりゆくピザの箱、片付けられずいっぱいになったままのゴミ箱、どんどん枯れていく植物・・・嫌なところリアルなゲームですコレ。
しかしその植物が闇君を立ち直らせました。元々この家に植物はなかったのですが、前述の通り瀬人が来た時殺風景なのを嫌がったのでちょろっと観葉植物を置いたり庭に花植えたりしたのです。家の様子を気にするかどうかもシム人の性格のようです。この家の闇君と表ちゃんはゴミが落ちてても草が枯れてても気にしてなかった。
ともかく植物ですが、言いだしっぺの瀬人がずっと世話をしていました。瀬人が寝込んでる間はモクバがちょろちょろ水やってました。ので、二人とも墓になってしまったら枯れる一方だったわけです。それがある日突然闇君がジョウロを持ち出し花に水をやり出したのです。
立ち直った瞬間。
幸いまだ完全には枯れてなかった植物たちに水をやって回り、
それが終わると今まで気にしたことも無かったゴミの片付けまで始めました。いっぱいになったゴミ箱の袋を入れ替え、新しい袋を手にも持って床や机の上に置かれたピザの箱やスナック菓子の袋を回収。瀬人が寝込む前最後に作った料理も、とっくに傷んでいたものの誰も片付けずそのままになっていたのですが、踏ん切りを付けようと思ったのか処分してお皿を洗い出しました。
全て表ちゃんが学校に行っている間のできごとでした。帰ってきた表ちゃんの驚きはいかばかりか。その上、闇君は軍にも復隊することに。経験者ということですぐに元の階級まで戻れた闇君の日課は、朝早起きして草花に水をやり、
水・・・
水を・・・
水をやり、キャンプに出掛けて下級兵の指導に当たり、
帰ってからは家を片付けつつ表ちゃんと会話し(階級がそこそこ上がると勤務時間も短くなる)、墓の前に数分立ってから眠ることになりました。
お墓は骨壷を庭に移すことで出現します。が、通常は石碑が立つだけです。周囲の諸々は神の采配もとい私の操作で用意されています。
そして立ち直った瞬間一番ビックリしたのはプレイヤーだと思っていたら、そうでもなかったことがある晩判明しました。
それは枯れ掛けて茶色くなっていた植物が全て緑に戻った日の真夜中のことでした。
幽霊出た。
墓がぼんやり緑っぽくなったと思ったら、透き通る緑色の霊魂っぽい感じの瀬人が出てきました。幽霊瀬人は壁をすり抜け家の中に入り、そして夜更かししていた表ちゃんと遭遇。激しく驚いた表ちゃんに驚いて駆けつけてきた闇君とも遭遇。何やら怒って墓に帰って行きました。多分、夜更かしと立ち直った当初はちゃんとしてた片付けがまたずぼらになってきたのを怒りに来たんだと思われます。翌朝闇君も表ちゃんも早々に置き出して家の中片付けてたので↓
幽霊怖い。幽霊的な意味じゃなく、お説教的な意味で。しかも後日モクバも出ました。
それ以降、この家にはちょくちょく幽霊が出ます。主に、水やり忘れたりピザの箱出しっ放しにした時に。
ところで闇君とピザの箱ですが、立ち直って復隊しても料理だけは巧くならず、キッチンで二回出火したので(↓)もうデリバリーでいいよということにしました。
基本はスキル上げたら料理できるようになる筈なんですが、偶に料理スキルMAXでもキッチン丸焦げにするシムがいるので、それはもう向いてない性格付けになってるんだろうなと思います。
手料理は美味しかったな・・・とデリバリーを前に瀬人を懐かしみながらも闇君の明日は続いていくのです。
因みに、この日は闇君も表ちゃんもうっかりしていてピザの箱を片付け忘れたため、真夜中に怒ってリビングを徘徊する幽霊の姿が見受けられました。何か、懐かしむまでもなくそこにいます。
二人目の瀬人(とモクバも)はこんな数奇な運命を辿りました。