Chapter 02

「デュエルって言うのは。大まかに分けて二種類ある」
(二種類?)
「勝ちに行くデュエルと遊ぶためのデュエルさ」
(海馬瀬人のデュエルは、キミから見たらどっち?)
「アイツは、間違いなく勝ちに来てる。けど、そのくせデッキは遊び要素が多いんだ。ファンデッキだしな。ブルーアイズとかウイルスとか。絶対抜かないだろ。入ってると分かってれば対策は容易になるのに」
(キミも黒魔術師を入れっ放しじゃなかったっけ?)
「オレは融合や儀式で、ブラックマジシャンの派生系を使ったりもする。補助カードは毎回大幅に入れ替えてるしな。アイツがオレに勝てないのは、そこのところも原因だ」
(言うね)
「まあな。けどそれでいい。アイツがブルーアイズを使わなくなったらオレはビックリする。多分、観客もだ。それに……オレにくらい負けておけばいいさ。倒す相手がいなくなると、退屈で死ぬタイプだろ、海馬は」
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