忘れないように最初に私信。昨日言ってたＳサマへのメール送信しました。もし届かない場合にはお手数ですが再度ご連絡下さい。

　で、もしも瀬人が海馬じゃなかったら、今日はちょっと時系列を巻き戻して、「もし剛三郎でなく極々普通の夫婦に引き取られていたら」です。一応兄弟はセットで引き取られたということで。
　この瀬人が一番想像するの難しかったんですが、もしも妄想の一番最初に書いたハングリー精神が無い瀬人に近くて遠いかなと想像です。モクバはそこで書いたのまんまになると思うんですが、瀬人は両親と死別した時点でも引き取られる時点でも物心が付きまくってるので、何の波乱も無かった状態とはちょっと変わるんじゃないかと。
　この瀬人は、類稀なる「いい子」のような気がします。手の掛からない子ということです。借りてきた猫です。血の繋がりのある親じゃない、というのを、表には出さないけど忘れられないままというか。要は遠慮し過ぎでわがまま言えない子です。親戚のところたらい回しがトラウマ的な。引き取った両親に甘えられないというか、誰にも甘えられないのかもしれません。そんな問題のある「いい子」です。
　勉強するしできる、弟の面倒見る、闇雲に騒がない、喧嘩なんて間違ってもしない、表面的にはそんな感じ。高校はやっぱり奨学金狙いで童実野高校に行きました。学校でも勿論しっかりした優等生です。で、この瀬人は城之内君とくっ付けばいいと思います。くっ付く経緯はまぁ若気の至りとかそんなんでいいんですが、くっ付いたあとに一度壮絶な喧嘩をして欲しいです。壮絶といっても口喧嘩ですが。
　喧嘩の原因は、瀬人があまりにも城之内君を頼らないことです。甘え下手過ぎるということです。最初は城之内君からの「もうちょっと頼ってくれてもいいんだけどなー」くらいの申し出だったのが、たらい回しのトラウマに引っ掛かっちゃった瀬人が珍しくムキになって、気が付いたらヒートアップして喧嘩になってた感じで。そして珍しくムキになった瀬人の言ってることがこれまた珍しくあまりにも支離滅裂だったので、城之内君の方が先にクールダウンしてきちゃって、支離滅裂な話をよくよく聞いて、じゃあまあ甘え方の練習からしましょうか、ってなったらいい。
　その後は、高校卒業したら瀬人はまたまた奨学金で大学へ、城之内君は十八の誕生日のあと辺りから一発受験で取ってた普通免許やら大型特殊免許やら作業免許やら持って作業現場系の職に付くことが決定です。城之内君の免許は、なんで一発受験で受かるんだ無免許で走ってたなと言われつつ取りました。
　それからいよいよ卒業間近になった頃、お互いの学校と職場が同じ方面だったこともあり、同棲する？　という流れに。住むとこ決めて、家具とか電化製品とか揃えて、卒業式までにあとは人間が引っ越すのみの状態になりました。そして卒業の日、黙って一人暮らしかただのルームシェアの振りをしておけばいいものを、式のあと瀬人の家まで挨拶へ。
　で、城之内君はまぁ見た目がアレなので、あのお決まりの「こんな得体の知れない男にうちの息子はやらん！」「あなたやめて！」のコンボを喰らえばいいと思います。お決まりはうちの息子じゃなくて娘ですが。そして修羅場る両親と彼氏を脇に、あぁそうか自分はこの家の子供だったんだなと今更気付く瀬人ですよ。
　最終的には何とか穏便にことが済み、娘の結婚式かという勢いで泣く父親に見送られつつ新生活の門出となればいい。お決まりの修羅場も数年後には笑い話です。


　拍手有り難う御座いました！　微妙なプロポーズ萌えますよね・・・