注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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 そういえば昨日の更新のでセトとアイシスが外政と内政について軽く言い合ってるんですが、あれのどっちが外政派でどっちが内政派かは神話から引っ張ってきました。神話を読んでいると(神の)セトが造反した理由の一つに軍神である自らの立場をオシリスによって疎かにされたからというのがあります。オシリスは平和主義で、周辺国に対しても自ら文明と楽しみを与えることでエジプトに対する反乱の心を持たせないようにしようという政策を取ったのですが、それがセトには気に食わなかったわけです。現代で考えるとオタライフにうつつを抜かしてられる平和って素晴らしいよねなんですが、そこはそれ、古代の話です。平和主義なんて取った日には、しかも周辺国に自国の知識を分け与えちゃったりした日には、どんどん自国の領地が削れていきます。神話の中ではまだエジプトもその状態には陥ってませんが、神話のあとの時代には何回かそういうこともありました(そして反動のようにその後の王がセトを信奉したりしました)。
 セトは自らが王になること自体への野心もありましたが、継承順二位が確定した時点で半ば諦めもあったものと思われます。半ば、なのは一方でオシリスの不在時にはイシスに継承順的な意味(イシスの夫=継承順一位)で言い寄ってたからです。しかしまぁイシスとは話が纏まらず、王になりたかったという思いはあれど、王位の話だけならばセトは諦めも付いたようなのでした。
 じゃあなんで反逆してるんだってことですが、王であるオシリスが自分の立場を蔑ろにするからです。セトは軍神なので、言ってしまえば外政担当です。しかしオシリスは平和主義で軍を連れず自ら異国巡りをしてしまいます。因みにその間の内政はイシスが請け負いました。つまりセトのポストが無くなっちゃったわけです。
 それでオシリスに対する不満が募り、元々は王座への野心があったのも合わせて、反逆へ至ったのでした。
 と、いうのが子供向けの本とか固めの神話入門書に書いてあるセト造反の理由です。折角つらつら書いた文章が台無しですけど、セトが反逆を決意したのはオシリスとネフティスの浮気現場を目撃した時なので、実際は痴情の縺れ以外の何ものでもないのでした。上記理由たちはアレですね、もしセトとオシリスが非常に分かり合えていた仲だったら浮気現場を目撃してもすぐさま殺害には繋がらなかったかもしれないとかそんな感じですね。
 そんなわけで昨日のセネトでセトが外政派、アイシスが内政派なのは神話のネタなのでした。あと、書き直したって言ってたのはそのちょっと前のところなんですが、そこでセトがアイシスに二人で手を組み云々言ってるのも継承順的な意味で言い寄る神話ネタの反映なのでした。神話、そのカオスさと陰謀術中渦巻いてると見せ掛けて痴情の縺れに帰結するところが大好きです・・・


 拍手有り難う御座いました! セトとアイシスは並べて書くのが楽しいです。
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