注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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 さすがに午前全滅は拙かったらしく、五限が終わったあと、オレはその授業を受け持ってた担任に教員室へ引っ張って行かれた。まだ次の授業があるからとお説教は短い時間で終わったが、渡された午前の分の教科の補習プリントが重い。いや、たかだか数枚なんだけど、心理的に。
 でも、暗い気持ちで教員室を出たオレは、次の瞬間に上機嫌に舞い戻った。教員室に向かって、本田が言うところのオレの怖い彼女が歩いてきていたからだ。
 紹介。実は、するまでもなくお前らも知ってる奴なんだよコレが。そして、紹介し辛いことに彼女じゃなかったりする。エッチの上下的には彼女みたいなモンだけど、まぁ、なんつうか、性別的には彼氏だ。
「海馬じゃん。いつ来たんだよ、さっきいなかったよな?」
「今、というよりも、立ち寄っただけだ。このあと本社で会議がある」
 口振りからすると外回りの最後に来ただけなんだろう。よく見たら手にレポートっぽいものを持っている。
「お疲れ」
「お疲れはお前だろう。今日も放課後はバイトだと言ってなかったか。オレは会議が終われば定時退社の予定だが」
 珍しいな、ワーカホリックのくせに。思ったが、言うのはやめておいた。やめておいた、っつか言いそびれた。オレがそう言う前に、海馬が、だから、と言葉を継いだので。
「家に行っていていいか」
「え? ウチ?」
 言っちまえば合鍵も渡してるし、オレの外せなかったバイトの所為で海馬の屋敷まで行ってる時間が無いのも確かだけど。
「嫌ならいい」
「え、や、嫌なんじゃなくて、ただ、早い時間だと親父いるかも……?」
 海馬はそれだけなら問題は無いなと言った。無いのか。やー、あるだろ。
「だったら何時以降に問題が無くなるんだ」
「うー……少なくとも六時半くらい? つか今日オレ帰んの八時回ってからだし」
 海馬はちょっと考えるように首を傾けて、まぁギリギリかと呟いた。何がギリギリ。六時半から八時回ってって大分あるだろ。むしろお前暇すんじゃね?
「いや。少しやることもあってな」
 ならいいけど。海馬と分かれて教室に戻る。なんか今の会話は変だった気がして遣り取りを思い返そうとしたが、チャイムが鳴ってオレはそれどころじゃなくなった。
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