またしても自分用メモみたいなものですが。
　古代エジプトの名前で、トで終わるのは女の名前。確かに言われてみればアセトにネブヘト、ウアジェト、ネクベト、セクメト、バステト、セシャト、名のある女神の名前を上げただけでもトが付く名前ばかりです（イシスやネフティスはギリシャ語読みです）（エジプト語に直すとアセトにネブヘトとなります）。
　男神の名前を考えてみても、エジプト語読みだとトの付く名前はありません。セトを除いて。
　なんか、あれー？　って感じなんですが、セトはギリシャ語読みもエジプト語読みもセトです。エジプト以外の地域でセテクと呼ばれてたことはあるようですが。偶にセティって名前の王様がいて日本語訳がセト神になってたりしますが、セティはセト神のものという意味です。セト神により王位を保障された王とかそんな意味。セトそのものはセトです。
　つまりセトは正真正銘トで終わる名前です。お前男神じゃなかったのか。
　しかしよくよく考えてみるとオシリスの子（母親不明）を育ててたりホルスに孕まされてたり（口から飲んだ精子が受精して頭から生まれてくる神ならではのミラクル）、結構性別に関して怪しいところのある神でしたセト。というかもっと露骨に両性具有説とかあった気がします。エジプト考古学は性の研究がすすんでないので色々あやふやなんですけどね、その辺。
　ひょっとしたら地方によっては女神だったのかもしれませんねセト。エジプト神話は地方によって全く違う話になってたりする上古い時代のものは殆ど残ってなかったりするので?在よく知られてる話は新王国時代という古代エジプトの中では最近に編纂されたものです）。
　真実は時の流れの中。腐的にはあーだこーだ言えて楽しいあやふやさですね。しかし兄弟で親戚で親子丼で獣姦で下克上で両性具有でアベサダで強制妊娠か・・・神話に勝てる気が欠片もしません。エジプト神話のセトはハイスペック過ぎる・・・


　拍手有難う御座いました！　緑がキモ可愛いのは真理。