注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※クリスマス企画です。先に説明からご覧下さい。


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 かの有名な新聞配達をする元ヤンは、配達の帰り無謀にも絡んできた宵っ張りの現役ヤンキー四名をボコボコに伸してから、ふと我に返った。
「げ、オレ早く帰って二度寝しねぇと駄目なんだった。今何時よ、クソ、時間喰ったぜ」
 今晩はぜってー寝らんないのに、と呟きながら城之内は自転車のライトに腕時計を近付けた。五時を十分と少し過ぎている。
「十時に迎えに来るっつってたっけ。今から帰って……」
 三時間半は余裕で寝れるなと城之内は一人頷いた。さっさと帰るべく適当に止めていた自転車を進行方向に向け直す。
 ライトに照らされた範囲の端で、頬が少しばかりおかしな形になっている不良が呻きながら目を開けた。ワンパンで仕留めたと思ったのに鈍ったなぁ、とまるで現役のようなことを考えながら城之内が彼に笑い掛ける。無論、目は笑っていないのだが。
「殴られ足んねーんじゃなきゃ、もうちょいそこに倒れてな」
 返事のつもりかもう一度呻いてから目を閉じた不良の横を、新聞配達用のカゴ付き自転車が通り抜ける。
「ま、アイツらもイブの早朝まで夜明かしとは、寂しい奴らだよなー」
 夜道に響かないよう心の中でそう言って、城之内はペダルを漕ぐ足に一層力を込めた。
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