注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※クリスマス企画です。先に説明からご覧下さい。


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「うわ、足元が揺れてるよ。重力がおかしくなったみたい」
 ブルーアイズ型空中ブランコから降りた途端、遊戯はよろめいて海馬の腕を掴んだ。同様に足元へきていたのを取り繕っていただけの海馬も、釣られてよろめく。
「いきなり引っ張るな! 危ないだろうが」
「あはは、海馬君も? ちょっと休もうか。結構並んだから、ご飯食べに入ってもいい時間だよね」
 どこかでご飯食べようか、どこがいいかな、運営者さんとしてはお薦めある? 遊戯の問いに、海馬はそうだなとポケットから園内地図を出して広げた。
「軽食なら未来館の傍で宇宙食をモチーフにした変り種を出しているが……落ち着いて食べたいのならアーケードか付属ホテルの開放フロアには本格的な店を入れているぞ。ただ、この時間だと間違い無く混んでいる。他は城の傍に大衆食堂形式の店と……あぁ、穴場ならホラーハウスの中にあったな」
 海馬の指がマップ上の一点、昼に入ったホラーハウスで止まった。そんなところに、と遊戯が驚いて頓狂な声を上げる。
「なんだ、気付いてなかったのか? アトラクションの入り口の左側に、もう二つ扉があっただろう。一つがレストランでもう一つが土産物屋だ」
「ええ? そんなのあったかなぁ。看板出てた?」
「出てたさ。墓石の影に」
 穴場として作ってあるから目立たないようにはしているがと海馬が言う。
「穴場かー、海馬君と一緒だと穴場でも何でも分かるね。ゆっくりしたいし、そこがいいな」
 比較的近くにいたこともあり、遊戯たちはすぐにそこへ向かった。昼間のホラーハウスに、今度は違う扉から入る。確かに近付けばメニュー看板も出ているレストランで、二人は灯りの少ない店内を二階のホール席に案内された。
「吹き抜けの下を見てみろ。さっきオレたちが通ってきた大広間だ」
「あ、本当だ! 幽霊が飛んでる」
 凄いなぁ、繋がってるんだ、と遊戯が感嘆を漏らす。海馬はメニューを流し見ながら、得意げに小さく鼻を鳴らした。
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