注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※クリスマス企画です。先に説明からご覧下さい。


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「うわ、なんだこれ、今日は凄いな」
 再生工場から帰ってきた三人は、食卓に所狭しと並べられた料理に、喜びより驚きの勝った感想を漏らした。
「凄いだろ! クリスマスのご馳走だよ。昨日ジャックが持って帰ってきた荷物、この材料だったんだ」
「ああ、あれ、食いモンだったのか。クリスマスなんてオレらには縁が無いと思ってたけど」
「あったんだなー。うまそう、早く食おうぜ」
 タカとブリッツが急いた様子で椅子に座る。ナーヴも、あれはオレがこれは遊星がと得意気に料理を指差すラリーの言葉を聞きながら席へ回った。いただきます、と三人が手を合わせる。
「どれから食うか、迷っちまうな。こんなご馳走、見るのも初めてだし」
「やっぱ鶏だろ、クリスマスの定番だって言うじゃん」
 三人が取り皿片手にわいわい騒いでいるのを横に、遊星は黙々と魚介のバター焼きを食べ出した。味見と称し既に自分が担当した以外も一通り摘み食い済みのジャックとラリーも落ち着いたもので、特に気に入った料理ばかりを皿によそっている。
「美味しー! 皆、早く食べなよ。どれから食べたって美味しいよ」
「だが敢えて勧めるなら牛を食え! 自信作だ。遊星の」
「遊星のかよ」
「ジャックは、海老を焼いたあと会心の出来だと言ってた」
 その海老を頬張りながら遊星が言う。ラリーは、オレの自信作はまだ内緒、と言いたくなる口を押さえた。ラリーの自信作は、冷蔵庫の中で食後を待っている。
「じゃあオレ牛から」
「んじゃオレは海老」
「だったらオレは定番の鶏で」
 漸く何から食べるか決めた三人は、それぞれよそったものを口にして、殆ど同時にうめーと叫んだ。
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