注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※クリスマス企画です。先に説明からご覧下さい。


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 朝、遊戯は奇妙な浮遊感で目を覚ました。
「んー、何? 今の」
 眠い目をこすり、スプリングの利いた寝台の上で身体を起こす。ぼよん、ぼよん、とマットが波打っているということは、浮遊感を与えた犯人はスプリングだ。スプリングがこんなに激しく揺れるということは、隣にいた海馬が寝返りどころでなく身体を動かした、つまり飛び起きたのだ。
「海馬君? どうかした?」
「……とだ」
「え?」
「今日は仕事だ! 寝過ごした!」
 言うなり、海馬は天蓋を飛び出した。ややよろめき気味に浴室へ向かう。
 遊戯は察知しなかったが、海馬は目覚ましの音で目を覚ました。目覚ましを止め、あぁ今日は出社かそういえば昨日遊戯に言わなかったな、とそこまで思って、昨日目覚ましを出社用に合わせ直さなかったことに気付き蒼白になったのである。
 気の利く執事は、当然のように今朝は部屋へ入ってこない。あまりに遅くなればメイドがノックをしにくらいは来るだろうが、そこから昨夜の後始末をしていてはもう間に合わない公算が高くなっている。
「海馬君海馬君、平気? 手伝おうか?」
「いいから服を着てシーツを剥いで部屋の方を片付けて帰――貴様ぁ、何だこれは! いつ付けた!」
「え? え? なんの……ああ! ごめんなさい!」
 ばたばたと遊戯は浴室の戸の前から寝室へ逃げ帰った。いつ付けた、と聞かれるようなことはあのあらぬ場所のキスマークしか思い付かない。やっぱり怒った、と身を竦めながら遊戯は皺だらけのシーツを捲り籠へ入れた。
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