注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※クリスマス企画です。先に説明からご覧下さい。


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「あ、おはよう遊星。今日は遊星の方が早起きだね」
「いや、ジャックが先に起きた。多分すぐ来る」
 いつまで乗っているつもりだいい加減重いわ、と横に転がされて遊星は起きたのだ。
 遊星の目が食堂を見回し、キッチンへのカーテンや食卓の上を経てラリーのところで留まる。何? と少年は首を傾げた。
「皆は」
「あー。早くに出てったみたい。書置きしてあった」
 これ。ラリーが遊星にメモを渡す。そこには、乱雑な字で『今日オレら八時からだからもう出てくな。昨日の残りちょっと貰ってったし。』と書かれていた。
「八時? 何でそんな早いんだ。いつも九時だろ」
「あれ? 年明けまで変則シフトだって言わなかったっけ? あ、そっか、その話した時遊星まだ寝てたんだ」
 ラリーは一人納得しながらキッチンへ入った。お腹減った、昨日の残りものでいいよね、と遊星に問い掛ける。しかし、構わんぞとの応えは遊星の後ろから返った。
「あ、ジャックおはよー」
「あぁ。……遊星、何を持っている?」
 問うだけ問うて、ジャックは答を待たずそれを遊星の手から取り上げた。一目見て、ふん、と鼻を鳴らす。
「何時に帰ってくるかを書いていないではないか。全く役に立たん書置きだな」
「だよね。いつもと同じ八時間かなぁ」
 三人分の朝食を乗せた皿を手にラリーが戻ってくる。遊星とジャックが食卓に着いた。
「あいつらが弁当に持っていったようだが、まだ大分余っているのか?」
「結構ね。未調理の合わせたらいっぱい。ジャック勝ち過ぎだよ、これで当分ご飯の心配しなくていいけどさ」
「ライフ差一ごとに百グラム分ものを持っていく条件でデュエルをしたら、少し圧勝し過ぎてな」
 重量を喰う缶詰やら酒やらまであったのだから、その圧勝振りを想像するのは容易い。
「日持ちするものはいいが、そうでないものはどうするか……」
 ジャックは朝っぱらからローストビーフを突付きつつ多過ぎた戦利品の処遇に頭を悩ませた。
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