注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※クリスマス企画です。先に説明からご覧下さい。


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「うわー、改めて見るとスゲェな」
 お荷物が届いております、と執事に呼ばれて行ってみれば、ホールに化粧箱の大群が押し寄せていた。全て、昨日海馬が買った城之内の服である。開けても開けても服。しかもスーツや礼服ばかり。
「プレゼントっつーけど、こんなに、持って帰っても仕舞うトコねぇぞ」
「じゃあ置いて帰れば? どうせしょっちゅう通ってるんだし」
 全然プレゼントらしくねぇなと言う城之内に、一応服以外も用意してるけどと海馬が答える。一応、だから海馬的には大したことの無いものなのだろうが、城之内には充分だ。
「あれ、けど、今年のプレゼントは服って言ったじゃん」
「それは何か好きなもの買ってあげようと思ってたのの変わりに、だよ」
「そんじゃ有り難く。あ、着てったヤツ発見」
 一つだけ段ボール箱に入れられていた服を城之内が出す。現在は来客用の服を着せられているが、落ち着かないし早く自分の服に着替えてしまいたいと思っていたところだ。
「ま、この服は海馬んトコに預けとくとして。部屋戻って着替えたいんだけど」
「あぁそう? じゃあ、この服はボクの衣装部屋の中に入れておいて。城之内君、着替えはこっちでね。ポーターの邪魔になるから」
 こっち、と引っ張って行かれた談話室で城之内は手触りの恐ろしくいい服を脱いだ。元々自分が着ていた服装になって、ほっと息を吐く。
「で、それ何?」
 人心地付くと、珈琲テーブルの上に乗った箱が目に入る。テーブルの面積の大部分を占める箱は、ラッピングに使うようなリボン付きシールが貼られているだけのダンボールだ。
「プレゼントってとこかな。一応、のだけど、キミにとってはメインかも」
「へぇ、何が入ってんの?」
 見てごらんよとの言葉に従い、城之内が箱を開ける。おお、と喜びの声が上がった。
「やっぱお前は解ってるぜー!」
「解りたくないんだけどねぇ」
 巨大段ボール箱の中身は、米と、海馬コーポレーション謹製レトルト食品の詰め合わせである。
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