注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※クリスマス企画です。先に説明からご覧下さい。


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 結局、多過ぎた戦利品はお裾分けという形で消費されることに決まった。調理場には二つの折り詰めが並んでいる。
「マーサのところに行けばいいんだな」
「あぁそうだ。オレがクロウのところへ行く」
 折り詰めの一つを持って、それからジャックは冷蔵庫の横に置かれた袋に視線をやった。
「……菓子類も少し持っていってやるか。ガキどもが喜ぶだろう」
 袋の中身は、常温保存の菓子や缶詰である。縛っていた口を開け、ジャックはチョコレートやクッキーといった菓子の大袋を取り出した。
「この辺、ダブってるからな。おい、遊星。お前も持っていけ」
 袋を二つ、遊星に向かって投げる。同じ菓子を持ち、折り詰めと一緒にしてジャックはキッチンを出た。
「あ、ジャック出掛けるの?」
「クロウのところへ行ってくる。遊星もマーサのところに。昼頃には帰る」
「ん、いってらっしゃーい」
 ラリーの声を背に、二人はアジトを出て地上に向かった。途中までを揃って、その先を別れて歩く。暫く行くと、ジャックの目に先の無い橋が見えてきた。袂の瓦礫の隙間から、オレンジの髪が覗いている。
「クロウ!」
 呼び掛けに、彼と、彼に纏わり付く子供たちが姿を現した。
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