注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※クリスマス企画です。先に説明からご覧下さい。


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「ハーイ、来たわよ社長」
「あ、海馬さん、こんにちは。お邪魔しまーす」
 派手な衣装に身を包んだ北村夫人と清楚なワンピースの静香が揃ってホールへやってきた。彼女たちの髪に付いた雪が暖炉の熱に融ける。
「何だ、二人一緒か」
「そこで一緒になったのよ。あ、旦那も来てるんだけど、今車庫に案内されてるわ」
 恭子の言葉に、瀬人の後ろへ控えていたモクバはそっと胸を撫で下ろした。昨日の約束を反故にされたかと、一瞬疑ったことを心で詫びつつ。
「瀬人様、もう一方――」
「メリークリスマス瀬人ちゃん! あれ持ってきたわよー」
「小百合」
 瀬人と張る高身長のブリーチブロンドが、ハイテンションで四人の前に紙袋を掲げた。中身を知っているのは瀬人だけだが、恭子と静香もノリで手を叩く。
「食べるのあとでしょ? 冷暗所に置いといた方がいいと思うんだけど」
「あぁ、そうだな。磯坂」
「お預かりしますわ」
 家政婦に紙袋を渡し、小百合は服の雪を払った。殆ど水に近いみぞれが辺りへ飛ぶ。
「また降り出したのか」
「除雪車出てるみたいよ。アンタんトコのフットマンたちも大変そうじゃない」
「ウチの旦那もチェーンがどうとかって出掛けにわたわたやってたわぁ。けど、ま、他人事だと思うと素敵よね。ホワイトクリスマス」
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