注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※クリスマス企画です。先に説明からご覧下さい。


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「そういやオレもプレゼントあんだよ。あとで取ってくる」
 米とレトルト食品に喜んだあと、城之内は海馬にそう言っていた。そして今、言葉の通り彼は自宅へ戻っている最中である。本当は早朝新聞配達のついでに取ってくるつもりだったのだが、昨日伸した奴らとその仲間が家の前に張っていたため、あとででいいかとユーターンしたのだ。
 しかし現状を見るにユーターンは無駄だったようで、アパートの下で溜まっているヤンキーたちに城之内は顔を顰めた。
「なんか増えてるしよ……」
 一、二、三、四、と指で指しながら数えてみる。九、で止まって城之内は頭を掻いた。
「昨日の奴らは雑魚だったからいいとして、他がどうだかなぁ。どこの奴らだろ」
 もし隣玉とかだったら逃げよう。雑魚抜いても隣玉相手に五対一はキツイし面倒だし。後ろ向きな決意をして、城之内は彼らの前に歩き出た。
「あ、コイツっすよ、コイツ」
 頬を腫らした男がそう言って立ち上がった。全体的に雑魚っぽいし隣玉は違うかなと、城之内は挑発気味に口を開いてみる。
「おーおー、男前になっちゃって。てめーらどこ校だ」
「尾瀬呂だ馬鹿野郎!」
「尾瀬呂ぉ?」
 どこだっけそれ。珍しく頭をフル回転させ、それから城之内はああ、と手を打った。東の方の軟弱校だ。確か。
「んなガッコとやれっかよ。オレの格が下がんだろーが。散れ散れ」
「な、舐めてんじゃねぇぞ! てめーだってたかが童実野らしいじゃねぇか、こっちが何人いると思ってんだ」
「九だろ。内四名負傷済み」
 面倒くさいなと思いながら、城之内は拳を構えた。面倒くさいが、散らないんだから仕方ない。路地に誘い込めば雑魚九人くらいはどうにかなるだろうし。面倒くさいけど。
「つーかさぁ、お前らオレのこと知らねぇの?」
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