注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※クリスマス企画です。先に説明からご覧下さい。


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「あ」
 冷蔵庫の前に座り込んでいたラリーと、ジャックの目が合った。暫く見合って、ラリーが根負けする。だって、と彼は言いわけを始めた。
「だってさ、帰ってくるの遅いんだもん。待ってようと思ったのに」
「それで菓子を摘み食いか。先に食べてればよかっただろう。飯を」
 バタークリームの入ったボウルを抱え、パンを銜えたままラリーが頬を膨らます。
「何だ」
「一人で食べても詰まんないよーだ」
「一人? あぁ、遊星もまだなのか。マーサのところの方が近いだろうに」
 しょうのない奴だなと呟きながら、ラリーの向かいにジャックが腰を下ろす。
「ジャック?」
「オレにもパンを一枚寄越せ」
 出された手に、脇に置いていたパンを一枚ラリーが差し向ける。ジャックはそれを取り、ボウルのスプーンでクリームを掬うとパンの上に落とした。
「え、ご飯じゃなくていいの?」
「一人で食べても詰まらないんだろうが」
 言いながらジャックはパンを齧った。対面には、きょとんと不思議そうな顔をしたラリーがいる。今ここにいるのは、一人ではない。
「遊星、が」
 説明させるなとでも言いたげに、ジャックはじと目でラリーを睨んだ。
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