注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※クリスマス企画です。先に説明からご覧下さい。


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「喧嘩してきたね?」
 さすがに無傷とはいかず頬に擦り傷を作ってきた城之内を見て、海馬はそう断じた。
「すぐ戻ってくるって言ったくせに遅いし、何をしてるのかと思えば。あぁやだやだ、野蛮だったらないよ」
「仕方ねぇだろ? ウチの前に溜まられてたんだからよ」
「家の前に張り込まれるような何をしたのさ」
 う、と城之内が言葉に詰まる。詰まって、それはいいからと彼は本題を思い出した。
「んなことより、ほら。これ、プレゼントな」
「……え。プレゼントってそれだったの?」
 それ、と海馬は城之内の抱えてきた巨大な鰐のぬいぐるみを指差した。何か持ってるなぁとは思っていたが、まさかそれをプレゼントと言われるなんて予想外である。
「しかもプライズ品だし」
「可愛いだろ、鰐。結構苦労して取ったんだぜ」
 連コインしたもんと長さ一メートル強はありそうな鰐を海馬に押し付ける。連コイン。ゲームセンターの景品だ。小さいサイズの掴みにくい引き換え札を落とすと貰えるタイプだった。
「けどまたなんで鰐」
「え? 可愛いだろ? ちょっと間抜け面でさ」
「……ボクとキミの美的感覚が大いにずれてることは理解したよ」
 キミに好かれてる自分に疑問を持った、とまでは言わなかった。少し思いはしたのだが。
「まぁ、可愛いかどうかはともかく、プレゼント自体は嬉しいよ。有り難う」
 問題はどこに置くかかな、と、海馬は巨大な鰐を抱えて部屋を見回した。
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