注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※クリスマス企画です。先に説明からご覧下さい。


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「まだ転がってるとか……なんて嫌がらせだよコレ」
 さすがに撃ち止めだし明日も配達だし配達のあとバイトあるしつかお前も明日仕事だろ、と捲くし立てて海馬邸を辞した城之内は、目の前の光景に軽い頭痛を覚えつつ悪態を吐いた。
 安アパートの周囲に、昼間伸した奴らが、記憶そのままの格好で転がっている。
「こんなトコ転がってたら凍死すんだろうが。海馬じゃあるまいし、人死にとか勘弁だぞ」
 そんなの揉み消せばいいじゃないと海馬の声が聞こえたような気がしたが、城之内はいやいやそれはと頭を振って、一番近くに転がっていた男の傍に膝を付いた。
「オラ、起きろよ」
 肩を揺すると呻き声が上がる。城之内は彼の頬を軽くはたいた。
「な、ん……」
「おっしゃ、お目覚めだな。仲間起こしてとっとと帰ってくれる?」
 上体を起こしながら、仲間、と男が呟いた。頭に手をやり、何ごとか考え込む。
「おいおい大丈夫かよ。記憶飛んでね? オレ、お前、ボコボコ。オッケ?」
 男の目の焦点が、段々しっかりとしてくる。目線が城之内を捉えると、男は今更過ぎる悲鳴を上げた。
「あー、覚えてんね。じゃ、仲間起こしてとっとと帰れ」
 城之内はそれだけ言い置くとアパートの階段を上り始めた。その背に、待て、と男が呼び掛けを投げ付ける。
「テメェは、確かに強かったかもしんねぇ。けどな、あんま舐めてんじゃねぇぞ。たかが童実野の野郎が粋がってっと、テメェのクラスメイトが痛い目に遭うことになるんだぜ」
 総力戦なら負けねぇんだと、男が低く笑う。城之内は振り返ってガンを飛ばした。
「前に同じこと言った奴ァ、廃工場の屋根から転落して全治何ヶ月だかの大怪我だ。なんかすんなら、そこんとこは踏まえとけよ」
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