注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
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※七夕企画です。詳細は7/6付けの記事をご覧下さい。


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 本部での打ち合わせを終え、モクバが連れて行かれたのは渓谷にひっそり開けた広場だった。見上げると、近くに大きな吊り橋が架かっている。
 その密やかな空間は、しかし今は賑わっている。先の神社は祭りの様相だったのだが、ここもまた屋台に笹にと人集めに余念が無い。そして、打ち合わせで聞いた限り、今日は交野ヶ原一帯、どこもかしこもこれと変わらないのだという。思えば、到着時の駅にすら笹が置いてあった。
「兄サマも一緒だったら観光気分だったのに」
 ぽつりと呟いた言葉に案内をしていたスタッフ――に扮した海馬コーポレーション社員――が振り返る。
「何か仰いましたか?」
「んー、仕事で来るとこじゃないよねって」
 擦れ違った親子の会話に聞き耳を立てれば、その昔この地には星が降ったのだという。星の降りてきた土地だから星の里。その星の里で七夕の祭り。実にロマンティックだ。一人で来たのでなければ。
 まだ時刻も早く親子連れが大半だが、夕方になればカップルも増えるという。出来れば夜に来たかった。二人で。
 出張の本題である製品紹介のため登る舞台を前に、モクバはまた一つ息を吐いた。
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