注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
なかなかセネトの16話目が書き上がらないのでお茶濁し的に前回更新分の最後の呪文の訳とか載せてみたりします。話中でもどういう目的の呪文か書いてて細かい内容はフィーリングで「あー呪文っぽいなー」くらいに思ってもらえたらいい程度なので、興味無い人は適当に読み飛ばして下さい。
<セネトに書いたの>
おお、ウシルとなりし王を見よ
朝にケペレルとなり夜にアトゥムとなるもの、汝を拝礼し彼は言う。
我は天への道にあり
汝、扉を開かれよ
この死せる王は来たり
ウシルとなりし王は来たり――
…………
――願わくば、西の国を出でて、またこれに入らん。
扉の主よ、我は答える。
汝、昇りつつあるもの
王なりし時のラァなり。
汝、己を生みしもの
眷属の長のラァなり。
汝、神々の中にいてなるもの
太陽上のアトゥムなり。
汝、今日を知り昨日なるもの――
…………
――我、勝利せしもの
大いなるマアトの神々を前にして言わん。
我が心臓は語る
我はなさざりき――
…………
――おお、ウシルとなりし我を見よ
我、アクナムカノンは来たり。
<訳っぽいの>
おお(神々よ)、死んで冥界の王オシリスとなった王の姿を見るがいい
朝にスカラベとして再生し(変化しながら一日を過ごし)夜にアトゥムとなってまた沈む(太陽の化身である神)貴方を拝礼し王は言う。
「私は今(太陽神のように死から復活するため太陽の船(太陽神は毎日これに乗って時間を廻る)に乗ろうと)天へ向かっている
太陽神ラァ(=スカラベ=アトゥム=太陽)、(私が冥界からイアル野へ入るための)扉を開くのです
この死んだ王は来た
死んで冥界の王オシリスとなった王は来た――」
…………
「――願うことには、(この試練の道を通り抜けて)西の国(=死者の領域)を去り、また冥界にやってきたい(ただし今度は試練の道でなく死者の楽園イアル野へ)。
(冥界の)扉を護る扉の主よ、私は貴方の問い(=「扉を護るものは誰か?」)に答える。
貴方は昼間の昇りつつある太陽
王として神々を支配していた時のラァである。
また、貴方はラァの一族の始まりの存在
(オシリスやイシスたちを纏める)眷属の長のラァである。
貴方は神々の中に存在している神
太陽神の一形態としてのアトゥムである。
貴方は毎日再生復古を繰り返す存在、(廻る時としての太陽である)――」
…………
「――私は(ここまでの試練を)乗り越えてきたものだ
大いなるマアト(=真理・モラル)の神々(=42柱の冥界審判の判事たち)(=古代エジプトの州の神)に宣言する。
私の(これから秤に掛けられる)心臓(=思考や精神の象徴)(=罪に穢れると重くなる)は証明する
私は(生前、心臓が重くなるようなことを)しなかった――」
…………
――おお(神々よ)、死んで冥界の王オシリスとなった私の姿を見るがいい
私、アクナムカノンは(全ての試練を乗り越えここまで)来た。
こういう意味でした。<セネトに書いたの>の時点で私が勝手に端折ったり内容弄ったりしてますが、大元はウナス王のピラミッド碑文を参考にしてます。あと、呪文を直接ではないですが、ウナス王の碑文で何言ってるんだかさっぱりな箇所はアニの死者の書とか見て適当に見当付けたりしました。アニの死者の書は呪文系のなかではとっつきやすい気がします。ちょっと俗っぽい。
やっぱり王様とか貴族の碑文や死者の書は格式高過ぎて難しいです。残存資料からすると、どうも当時の神官たちですらエリート以外は「何言ってるのかさっぱり分からないけど昔の偉い神とか神官が考えたらしいから取り敢えず読んどくか」みたいな感じだったとか。ギリシャ化が進んだ末期王朝に至っては、文章を書いたところで読める人間がほぼいなくて、神殿の前で売られる安い挿絵重視のが死者の書の主流になってたみたいです。まぁ古王国か下手するともっと古い時代から末期王朝まで、少なく見積もって3000年前後経ってるので、仕方ないといえば仕方ないです。日本人だってまだ平仮名すらない時代の神道の文書渡されて解説しろって言われたら困る人が大半ですよね。
古代エジプトでは新王国の頃すでに中王国の字体や言い回しは格式ばった文書用の扱いでしたし、末期王朝では新王国の文字ですら古典になってて読めるのは神官だけとかだったのでロゼッタストーンのようなことになってました(同じ内容が「もはや模様」「神官や行政官が正式な場で論議する時用のガチガチに硬い文」「大衆向けに噛み砕いた文」の三種類の文字&文体で書いてある)。
しかしそういう古い言葉を操る図というのは萌えですよね。呪文を唱える神官とか萌えですよね。セトは古い呪文も意味を解って唱えられたんじゃないかな・・・と夢見てます。セトとかアクナディンとかシモンとか、その辺三人が他の面々よりちょっと古典ゆかしい喋り方なのに萌えるって話です。
<セネトに書いたの>
おお、ウシルとなりし王を見よ
朝にケペレルとなり夜にアトゥムとなるもの、汝を拝礼し彼は言う。
我は天への道にあり
汝、扉を開かれよ
この死せる王は来たり
ウシルとなりし王は来たり――
…………
――願わくば、西の国を出でて、またこれに入らん。
扉の主よ、我は答える。
汝、昇りつつあるもの
王なりし時のラァなり。
汝、己を生みしもの
眷属の長のラァなり。
汝、神々の中にいてなるもの
太陽上のアトゥムなり。
汝、今日を知り昨日なるもの――
…………
――我、勝利せしもの
大いなるマアトの神々を前にして言わん。
我が心臓は語る
我はなさざりき――
…………
――おお、ウシルとなりし我を見よ
我、アクナムカノンは来たり。
<訳っぽいの>
おお(神々よ)、死んで冥界の王オシリスとなった王の姿を見るがいい
朝にスカラベとして再生し(変化しながら一日を過ごし)夜にアトゥムとなってまた沈む(太陽の化身である神)貴方を拝礼し王は言う。
「私は今(太陽神のように死から復活するため太陽の船(太陽神は毎日これに乗って時間を廻る)に乗ろうと)天へ向かっている
太陽神ラァ(=スカラベ=アトゥム=太陽)、(私が冥界からイアル野へ入るための)扉を開くのです
この死んだ王は来た
死んで冥界の王オシリスとなった王は来た――」
…………
「――願うことには、(この試練の道を通り抜けて)西の国(=死者の領域)を去り、また冥界にやってきたい(ただし今度は試練の道でなく死者の楽園イアル野へ)。
(冥界の)扉を護る扉の主よ、私は貴方の問い(=「扉を護るものは誰か?」)に答える。
貴方は昼間の昇りつつある太陽
王として神々を支配していた時のラァである。
また、貴方はラァの一族の始まりの存在
(オシリスやイシスたちを纏める)眷属の長のラァである。
貴方は神々の中に存在している神
太陽神の一形態としてのアトゥムである。
貴方は毎日再生復古を繰り返す存在、(廻る時としての太陽である)――」
…………
「――私は(ここまでの試練を)乗り越えてきたものだ
大いなるマアト(=真理・モラル)の神々(=42柱の冥界審判の判事たち)(=古代エジプトの州の神)に宣言する。
私の(これから秤に掛けられる)心臓(=思考や精神の象徴)(=罪に穢れると重くなる)は証明する
私は(生前、心臓が重くなるようなことを)しなかった――」
…………
――おお(神々よ)、死んで冥界の王オシリスとなった私の姿を見るがいい
私、アクナムカノンは(全ての試練を乗り越えここまで)来た。
こういう意味でした。<セネトに書いたの>の時点で私が勝手に端折ったり内容弄ったりしてますが、大元はウナス王のピラミッド碑文を参考にしてます。あと、呪文を直接ではないですが、ウナス王の碑文で何言ってるんだかさっぱりな箇所はアニの死者の書とか見て適当に見当付けたりしました。アニの死者の書は呪文系のなかではとっつきやすい気がします。ちょっと俗っぽい。
やっぱり王様とか貴族の碑文や死者の書は格式高過ぎて難しいです。残存資料からすると、どうも当時の神官たちですらエリート以外は「何言ってるのかさっぱり分からないけど昔の偉い神とか神官が考えたらしいから取り敢えず読んどくか」みたいな感じだったとか。ギリシャ化が進んだ末期王朝に至っては、文章を書いたところで読める人間がほぼいなくて、神殿の前で売られる安い挿絵重視のが死者の書の主流になってたみたいです。まぁ古王国か下手するともっと古い時代から末期王朝まで、少なく見積もって3000年前後経ってるので、仕方ないといえば仕方ないです。日本人だってまだ平仮名すらない時代の神道の文書渡されて解説しろって言われたら困る人が大半ですよね。
古代エジプトでは新王国の頃すでに中王国の字体や言い回しは格式ばった文書用の扱いでしたし、末期王朝では新王国の文字ですら古典になってて読めるのは神官だけとかだったのでロゼッタストーンのようなことになってました(同じ内容が「もはや模様」「神官や行政官が正式な場で論議する時用のガチガチに硬い文」「大衆向けに噛み砕いた文」の三種類の文字&文体で書いてある)。
しかしそういう古い言葉を操る図というのは萌えですよね。呪文を唱える神官とか萌えですよね。セトは古い呪文も意味を解って唱えられたんじゃないかな・・・と夢見てます。セトとかアクナディンとかシモンとか、その辺三人が他の面々よりちょっと古典ゆかしい喋り方なのに萌えるって話です。
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