Mr.Dominese

ある所に童実野町という治外法権、日本の中の独立国家ＫＣと呼ばれる町がありました。
童実野町は海馬コーポレーションという無駄に大きな企業が莫大な税金を落としているため大層潤っており、まるでシロガネのように有閑マダムが集っています。
童実野町に住む彼女らは、ドミネーゼと呼ばれます。
そしてここに一人のドミネーゼが存在します。
多くのドミネーゼと同じく富と権力それから暇を持て余し、エステとスパが大好きで、高尚なものから低俗なものまで趣味は幅広く、カルチャーセンターに通うことも忘れません。
有閑マダムの鏡のような人物ですが、彼女には一つ、普通のドミネーゼとは異なることがありました。

彼女は、ミズではなくミスター・ドミネーゼだったのです。