注意! カップリングも傾向もごった煮の無法地帯です。苦手な方はUターンどうぞ。最近はシモネタにも注意した方がよさそうです。今日、昨日、明日。起きてから寝るまでが一日です。
平安パロ続き! 帝の使者がやってきました。例のごとくに古文調と訳文調。
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古文調:
日の経ちて、西京の屋敷に賢き御方の御遣い参られければ姫惑はさる。男の身にて単など着つるはもの笑ひならむべしとて隠れ、弟君に迎えさすなり。
「主上曰く『我が御心、自ずと西京に向かわむ。世に花の無かりせばもの思はざるを、増して珍かに良きとは。とく宮に参らせたきかな』」
とて仰せ言い伝へ奉る。弟君、兄の兄なるを知りければあさましきほどに驚きて、「主上いかにして花を御覧じけるかな。人の声にのみ世を騒がせど、ここの内には宮仕へしたまふべき際の方あらざりき」とぞ問ひける。
隠れて耳そばだてし姫も、先の男、帝と知らざりければとかく驚きぬ。
「『何がさてこの文渡すべし』とは御方の仰せなり」
御遣いかく申されて預けらるる。
「重ねて申し上げるに、我が家に宮へ仕ふべき方はおらざれば、御文も故無きものとぞ思われる」
「なれば音に聞こえし方やよし」
とて、置きて帰りぬ。
訳文調:
日が経って、西京の(姫の)屋敷に賢きお方(=帝)の御使者がやってこられたので姫は困惑させられた。(姫は、)男の身で単(=女物の服)など着ているのは(人に見られたら)もの笑いの種になるだろうと言って(使者から)隠れ、弟に(使者を)迎えさせる。
「主上(=帝)が仰るには『我が心は自然に西京(の姫)のことを思ってしまう。世の中に花が無ければ(それについて)もの思いに耽ったりしないが、存在する上に珍しく美しいとは(=噂が嘘で姫などいなかったならもの思いに耽りはしなかったが、本当で、しかも(男姫という)珍しさ、かつ美人だとは)。是非とも宮中に来させたいものだ(=入内=自分の側室にしたい)』」
と(使者が帝の)仰ったことをお伝えになる。弟は兄(=姫)が兄であることを知っているので大層酷く驚いて、「主上はどのようにして花を御覧になったのだろうか。噂だけは世の中を騒がせているが、この屋敷には宮仕え(=側室入り)なさるような身分の方はいらっしゃらない」と問う。
隠れて(二人の会話に)耳をそばだてていた姫も、先日の男が帝とは知らないのでこのように(とても)驚いた。
「『ともかくこの手紙を渡せ』というのが帝の仰せである」
御使者はそう申されて(弟に帝の)手紙をお預けになった。
「何度も申し上げるが、我が家に宮仕えをするような方はいないので、手紙も(預かったところで)どうしようもないと思われる」
「それならば噂の元の方(に渡してくれればそれ)でよい」
と言って、(使者は手紙を)置いて帰った。
+++
わけあって女装子萌えるよ女装子・・・! 不本意ながら女装とか萌えじゃないですか・・・! 不本意ながらの理由はまた追々。迷信的な感じの予定です。
ところで平安平安言いつつ同時並行でセネトも書いてるので、なんだか頭がパーンってなりそうです。セネトはまた書き上がったタイミングで更新しに来ます。この土日のどっかでは更新できる・・・気がする・・・! 分量はやっぱりちょっと長めになりそうです。途中で切ると逆に次が短くなりそうなので、詰め込んでここで五章終わりにしちゃいたい。
さて、では続き書いてきます! 今日は最近じゃ珍しくちゃんと早い時間に日記でした!
拍手有り難う御座いました! 女装子萌える・・・
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古文調:
日の経ちて、西京の屋敷に賢き御方の御遣い参られければ姫惑はさる。男の身にて単など着つるはもの笑ひならむべしとて隠れ、弟君に迎えさすなり。
「主上曰く『我が御心、自ずと西京に向かわむ。世に花の無かりせばもの思はざるを、増して珍かに良きとは。とく宮に参らせたきかな』」
とて仰せ言い伝へ奉る。弟君、兄の兄なるを知りければあさましきほどに驚きて、「主上いかにして花を御覧じけるかな。人の声にのみ世を騒がせど、ここの内には宮仕へしたまふべき際の方あらざりき」とぞ問ひける。
隠れて耳そばだてし姫も、先の男、帝と知らざりければとかく驚きぬ。
「『何がさてこの文渡すべし』とは御方の仰せなり」
御遣いかく申されて預けらるる。
「重ねて申し上げるに、我が家に宮へ仕ふべき方はおらざれば、御文も故無きものとぞ思われる」
「なれば音に聞こえし方やよし」
とて、置きて帰りぬ。
訳文調:
日が経って、西京の(姫の)屋敷に賢きお方(=帝)の御使者がやってこられたので姫は困惑させられた。(姫は、)男の身で単(=女物の服)など着ているのは(人に見られたら)もの笑いの種になるだろうと言って(使者から)隠れ、弟に(使者を)迎えさせる。
「主上(=帝)が仰るには『我が心は自然に西京(の姫)のことを思ってしまう。世の中に花が無ければ(それについて)もの思いに耽ったりしないが、存在する上に珍しく美しいとは(=噂が嘘で姫などいなかったならもの思いに耽りはしなかったが、本当で、しかも(男姫という)珍しさ、かつ美人だとは)。是非とも宮中に来させたいものだ(=入内=自分の側室にしたい)』」
と(使者が帝の)仰ったことをお伝えになる。弟は兄(=姫)が兄であることを知っているので大層酷く驚いて、「主上はどのようにして花を御覧になったのだろうか。噂だけは世の中を騒がせているが、この屋敷には宮仕え(=側室入り)なさるような身分の方はいらっしゃらない」と問う。
隠れて(二人の会話に)耳をそばだてていた姫も、先日の男が帝とは知らないのでこのように(とても)驚いた。
「『ともかくこの手紙を渡せ』というのが帝の仰せである」
御使者はそう申されて(弟に帝の)手紙をお預けになった。
「何度も申し上げるが、我が家に宮仕えをするような方はいないので、手紙も(預かったところで)どうしようもないと思われる」
「それならば噂の元の方(に渡してくれればそれ)でよい」
と言って、(使者は手紙を)置いて帰った。
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